結婚前や結婚後彼が次第に亭主関白へと変身して来ているとしたら、妻である女性としたら思い掛けないことである。
結婚前ではあんなにやさしく大人しい男だったのに、時間と共に変わる人。
女性はきっと騙された。
そんな気持ちになるだろう。
たが一時的に彼を見ることは良くない。
関白に見えたのかも知れないし、そうであってもその他の面を観ないと、彼の良さが分からないのではないだろうか。
関白は別段そんなに嫌がられることでもない。
確かに強い口調でうるさい。
彼は多分彼女を騙した訳ではなく、もともと口は出しゃばる性格の人間だったのだろう。
それが、彼女と言う理想の相手に会えたことで、何が何でもこの人と幸せになりたい。
その思いが達成されるまで、彼の頭の中は自分の性格を忘れさせていたと言うことだと思う。
言い換えれば、欲しいと言う頭でしか見えていなかったのである。
だから今ようやく何事も落ち着き、周りをゆっくり見ることができるようになったから、それだけ余裕も出来始めた。
そうなると勝手なもので、忘れられていた性格が甦ったのだ。
それを見極めることはさぞ難しいことだと推察するが、そこは自分が信じた人であるから、観察して行くことだ。
関白になる男性は口うるさい面が多いが、決して考え違いを言っているようでもなく、全く間違っているでもないし、理屈を言っていることでもないと思う。
こだわりは強い。
言ったことを曲げることも多分ない。
臨機応変になり難い面があるのは確かだと言える。
ただそれに付いて行くのが大変だろう。
女性の立場からすれば本来なら男は口出しするなと言いたい。
その通りで物事には男がしゃしゃり出ない方が丸く収まることもある。
やはり信じた人のコントロールは彼女でしかできないと言うことだ。
だから、ときには先手を打って口を出さないように仕向けるのも彼女であり、妻となった者の役目なのである。


